やられまん 箱書き 起承転結の『承』

「マンガの創り方」でマンガをかく13

起承転結
『承』

山本おさむさんいはく
漫画家は普通のこの承に1番アイディアや工夫を凝らすらしい。

まず、ストーリ全体の流れとして

1. 本流→主人公と敵役(相手役)が絡む流れ
                     
2. 支流→主人公以外の人物が起こす流れ


この二つの流れを最終的に合流させる


というのを意識する。



○メリハリの原則

 静のシーンや動のシーン(激しいシーン)をつかって3つに一つは派手 なシーンにする

○伏線を張る→

でも、読者に伏線だと探らせないこと。関心をそらす


○3の力学→キャラクターを話のなかで3回だして、読者の印象に残す。

山本おさむさんいわく
「私が長年やってきて、伏線について一番いいと思うのは
わざわざ複線を張ろうとしないことです。
自分今書いたことが伏線になるように次のシーンをつくってしまえばいいのです
わざわざ伏線、伏線と気張っているとバレそうになったり、
不自然になったりしますから、
自分が今「起」の場面で書いたこと、
あるいは「承」の1コマ目で書いたことをひっくり返すように
次のシーンを作っていき、
いかにも伏線を張っていたかのように
見せてしまうことが、
私が実作の時にもっとも意識していることです。
3回ひっくり返す
伏線でもそうですが、2回、3回、伏線をひっくりかえしていくことによって
前にも書いた人物、1回出てきた人物がまた次にでてきて
その場面同士、人物が影響し合い、響き合い、対応しあって
緊張がうまれたりして場面や人物がつながっていきます。」




『承』



どこかの商店街→


  カスオにデートに誘われる。
  初めて人前で男の人と手をつないだ。
  初めてカナのおごりじゃなくて、
  カスオのお金でご飯を食べた。
  カスオはほかの男の子と違い、カナを一人の女の子として
  扱ってくれる。
  笑顔いっぱいで歩くカナ
  これでもう幸せだ
  でも幸せなはずなのに
  周りの自分たちを見る目がなんか変。
  カスオをくすくす笑っている。
  気分が悪くなったカナはさっとカスオとつないでいた手を離す。
  そんなとき街で偶然男子Aと出会い
  「お前こんなさえない男と歩いていると馬鹿にされるぞ」と
  言われハッとする。
  カナは動揺して、男子Aになにも言い返せなかった。
  「海に遊びに行こう」と男子Aはカナを強引つれていく
  カナがカスオの方をみるとカスオは悲しそう眼でこっちを見ていた。
    

  
車の中→
   

  海に向かう途中なにやら電話をしている男子A
  カスオがきになって仕方がないカナはなにも気がつかない。
  気がつくと、車のなかはカナと数人の男の人だけだった。
  カナは「やめて!」逃げ出そうとするが男たちにぼこぼこに輪姦される。 
  

真夜中の海辺→



  真っ裸で海辺にほおり投げられるカナ
  押し寄せてくる波が冷たい
  「ああ、これはカスオにひどいことをした自分への罪だ」
  カスオから電話がかかってくる
  「今どこにいるの?」
  カナと別れた後カスオはずっとカナを探していたらしい。
  

車の中→


  さっきまでカナを輪姦していた男たちが
  「いくら男子Aが本命の彼女にふられた腹いせでも
  ちょっとあれはかわいそうなんじゃないか」
  と後悔している
  「あいつはかわいそうじゃない!」
  男子Aは口を挟む
  「あいつはずっと笑っていたんだよ。
  俺らがまわしている最中ずっと、、、。」 
   



こんな感じ。
とりあえず、山本おさむさんのいうとおりに
何回か箱書きのなかで書いたことをひっくり返しました。



カナ彼氏ができて有頂天

彼氏を裏切って男子Aについていき
輪姦される

彼氏がカナを助けに来てくれるが、
カナは本当は輪姦されていた時喜んでいた。


と3回ひっくり返しました。

メリハリの原則では

動(激しい)のシーンは輪姦されてるところと
本当は笑っていたというシーン。

他のところは、わりと静かなたんたんとした感じに書こう
と考えています。

3の力学はカナとカスオはいっぱい出るので、問題ないとして、
なるべく男子Aも3回以上出して印象をのこすようにしようと考えています。


話の流れは

本流→カスオとカナの恋の流れ

支流→男子A
   ライブハウス周囲の流れ

以上を意識してかこうと考えています。

あと前回はカナが自分から男子Aの誘いにのったところを
つよく書きましたが、そこはあいまいにした方が
カナの被害者面感がでていいなと思い変えました。

次回は起承転結の転

マンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリーづくり

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