やられまん 箱書き 起承転結の『起』
「マンガの創り方」でマンガをかく12
「起」でまず書かなければならないことは
- 主要人物の登場
- 場所・状況・時代・事件の発端が説明・提示される
- できるだけ早く主人公へ視点が移行されること
(最初から主人公の視点で書いてももちろん良い)
- できるだけ早く主人公の身に事件が起こり、
読者をその事件に引っ張りこむこと。
以上の4つらしい。
主要人物→カナ カスオ 男子A
場所→ライブハウス中心
状況→カナがやられまんでみんなの嫌われ者
時代→現代
事件→カナに恋人ができる
という感じで
箱書きを描いてみました。
『起』
子供時代→
回想シーン。
母親がいるらしき方向に目を向け、(後姿)
「私を愛してくれるひとなんてどこにもいない」
とつぶやく子供のカナ(主人公)
現在のカナのシーン→
ライブハウスのトイレ
「だから自分を安売りすることにした。
とにかく私をもとめてくれるひと全員とセックスをしようと思った。
それが、この結果だ。」(カナ)
真っ裸のカナ。(男子Aとセックスの直後)
個室のなかで男子Aにぶん殴られる。
「お前みたいなやられまん、だれが相手にするかよ!」
現在・夜のライブハウス→
テンションの高いアクティブ系の若者たちが集まる場所
カナが裸のままトイレから出てくる。
周囲は驚愕。
カナは男子Aの当てつけのつもりで目の前でリストカットをする。
男子Aは「なんだよ、この便所!!」とつきとばし拒絶する
周囲の人間もカナにつめたく見る。
孤立するカナ
その瞬間ひとりの男の子(カスオ)がティッシュを差し出した。
「大丈夫?」とやさしい声をかけられたカナは
思わずカスオを抱きしめる。
カナの目から涙がこぼれおちる
以上
前回とだいぶ変えました。
前回はカスオの視点だったのをカナ視点に変えました。
最初にカナがぶん殴られるシーンをのせたのは
カナがやられまんで自分を安売りしてるやられまんだって
いうキャラクターを強調したかったから。
男の子にぶん殴られるシーンはもしかすると殴るんじゃなくて、
カナにおしっこを浴びせかけるシーンに変えるかもしれません。
便所女なので、おしっこの方が自然かなということと、
出だしはインパクトがあった方が読者が興味を持つかなとおもったので。
そのシーンを漫画の題名を「やられまん」にしたかったので
→「お前みたいなやられまん誰が相手にするかよ」
のやられまんて言葉は余計ではないか?
と知り合いに言われたのですが、実はマンガのタイトル
を「やられまん」にしたらインパクトがあるんじゃないかな
と思っていて、だから、作品の中でもやられまんは強調したくて
つかいました。でも、なんかこのシーンいまいち。
男子Aの設定があんまりはっきりしてないかかな
男子Aっとカナの関係ってそんなだろう。
一応男子Aの設定はライブハウスのバンドの人で
すごく目立つ人。
カナとはなんども肉体関係にある。
カナは男子Aが好きで、付き合ってほしいと考えていて
男子Aに近づくが、男子Aに体が必要な時以外は煙たがられている。
みたいな感じかな。
うーん
あと、リストカットのシーン。
やられまんのひとってボーダーっぽいってイメージなのですが、
ボーダーのひとって調べたら自傷する場合があるときいたのでいれました。
もし、私がリストカッターなら人に傷を見せたいと思うので、
男子Aの目の前で切りました。
うーん、なっとくいかないけど、次回は箱かきの『承』に進みます