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「マンガの創り方」でマンガを描くに夏目さんの彼女さんが反応してくれました。
貴重な読者です。うれしい


内容はこんな感じです↓

夏目彼女です。
今日は天気がいいですねぇ

「まんがを描く」日記をずっと読ませていただいるのだけど、
ストーリーでどうも腑に落ちないところがあって。
質問させてもらってもいいですか?
あくまでも個人的に聞いてるだけなので、
忙しかったらスルーしてくらさい。

で。
やられまんである = 自分に自信がないから、
→男たちにやられることで自分の価値を見出そうとしてる
彼女だったと思うのだけど、
なぜ、最後に自分を取り戻すところで、彼女は「やられまんであること」をやめない、
のか?私のぬるい頭だと分からないのです。

自分を取り戻す = 男たちに自分の価値を決めてもらわなくてもよくなる → やられまんをやめる
…という流れが自然だと思ってしまうのは、私が やられまんである = よくないこと、
と内心思ってるからなのかしら??

主人公は結末で「主体的にやられまんをする」ようになる、ということなの?

もし暇だったら、お返事お待ちしてますー。


以上です。




私の答え

  • 最後主人公がやられまんをやめない理由

自分の中で主人公がやられまんをやめないのは
たとえやられまんが間違っているとして、本人がそれに気がついたからといって、
必ずしもやめることができるとは限らないと思うからです。
例えば、その人間にとってやられまんであることだけが、人生の中の
唯一生き甲斐だった場合、それにかわる何かがなければ、
やられまんをやめることはできないと思います。
それで、今回話にでてくる男の子はその「代わり」ではなかった。
ということです。

  • 主人公は結末で「主体的にやられまんをする」ようになる、ということなの?

出だしと結末で主人公が変わるのは
最初→周りの状況のせいでやられまんをしていたと思っていた
最後→自分が原因でやられまんをしていたことに気がついた
なのでたしかに主体的にやられまんをするのは
確かにその通りなのですが、
主体的というと
「やられまんはただしい!!だからやりまくる!」
となってしまいそうなので、
どっちかというと
「自分はなんか間違っている。けれど、今はそれをやめて生きることはできない
だからせめて自分の行いに対する責任は持とう」
というニュアンスです。

しかし、たしかに自分のプロットを見ると、
なんかやられまんが正しい!みたいな感じですね。
(本人がやられまんが好きでやっているなら全然問題ないのですが
この主人公はやられまんである自分は好きじゃないし抜け出したいと思っているので
この子の生き方は良くないと思う)




  • あと知り合いから

このまんがの主人公は人の価値を上辺だけでしかみないから
恋人ができないという設定なんですが
「かっこいい男の人しか好きになれないのは普通の女の子でもそうなんじゃない?(やられまんでなくとも)」


確かにそうだ。
んじゃあ、普通の女の子とやられまんの違いって何だろうか?
普通の女の子は彼氏ができたりするけど、
やられまんの子はセックス経験はあっても、彼氏はできない。
それは周りをみてて思うことなんだけど、
普通の女の子は彼氏が理想通りじゃなくてもに満足できるとこからだと思う。
やられまんのほうはそれはできない
なぜなら、自己肯定感が低いので、
自分を好きって言ってくれる人を信用できない。
自分みたいなくそったれを好きになるんて
この人頭がおかしい。
この人駄目人間だから、自分のことを好きだなんて錯覚するんだ!
みたいな風になるんだと思うんです。
自己肯定感がある程度ある女の人なら、
自分が好きになれれば、たとえ誰の目が合っても、
最終的には受け入れるんじゃないかと思う。




○知り合いにプロットみせたら「演出次第」っていわれました



それでひとつアイディア
物語の中で1番私が書きたいことって
「自分は愛されてないから恋人ができないんじゃなくて
 自分を愛してくれる人が「かっこ悪い」から愛せないのだ。」という部分
そこを強調するためには主人公のキャラクターイメージを変えたほうがいいと思った。
見た目がいかにもやられまんっぽい人より(はすっぱ(古)な感じ)、より
なんか清純というか。ブサイク(?)にもわけ隔てなくやさしい聖母のような感じのほうが意外性があって面白いと思った。
知り合いが「それってボーイズオンザランのチハルちゃんじゃん」っていってたけど、
まさしくそのとおり!一巻のチハルちゃんの感じがいいなあと思いました。
チハルちゃんこんな感じです。↓

ボーイズ・オン・ザ・ラン 8 (ビッグコミックス)

ボーイズ・オン・ザ・ラン 8 (ビッグコミックス)

人から意見をもらったことによって、
前より自分の書きたかったことが明確に見えてきたような気がする。
夏目さんの彼女さんも相談乗ってくれた知り合いさんも
ありがとう。
またなんかあったらよろしくお願いします。
プロット少し書き直してみます。