東大コンプレックス

お姉ちゃんと東大本郷キャンパスに行ってきた。
興味のある講演会?がそこで行われたからである。
大きい教室で話をただ聴くような講演会を想像していたが、
実はもっと本格的なゼミっぽい発言しあうようなイベントだったようで、
参加を断念した。(勉強不足だったし)
ついでなので、散歩した。
建物がとにかく立派だった
西洋風の装飾や門も、重くてがっちりしてそうな窓ガラスも、
現代風の建物と古くて荘厳な建物が入り混じったキャンパス内
すべてがため息がでるほど立派に見えた。
なぜだろう、ここにいるとすごく胸が苦しい。
ここにいる学生がうらやましい。
東大生って身分がうらやましい。
けしてこの人たちには勉強ではかなわないだろう。

自分が出来ないものを持っている人がこのキャンパスにはうじゃうじゃいる。
東大にいってる人は頭がよくてえらい人間。
私は馬鹿でだめな人間。馬鹿バカバカ、、、、
くだらない妄想が自分の頭のなかをグルングルン駆け回る。
「もう帰ろう!」
まだ散歩する気まんまんだったお姉ちゃんをとめて急いで帰った。
お姉ちゃんは苦しくないよね。
お姉ちゃんは頭がいいから、東大生をみても劣等感なんて感じなくてすむよね。
私は勉強しても成績が上がらない馬鹿だった。
お姉ちゃんは勉強しなくても頭がいい人だった。
うちの親は二人とも高学歴で意識的にも無意識的にも
「勉強していい大学に行きなさい」という価値観を押し付けられている気がしていた。
被害妄想かもしんない。
でも、私にとって学歴はすごく重要。
いい大学に入れれば、何かが報われる気がする。
自分がちゃんと価値がある人間だと思われる気がする。
だからこそ大学受験失敗は私にとって大きな挫折だった。
自分に生きている価値はないと思った。
代わりのものを、、なにか高学歴にかわる価値観がほしかった。
それが漫画だった。漫画家になれたら高学歴の人を超えられる気がした。
私は今漫画家を目指している今でも親の学歴の価値観に縛られてる。
だから、東大のキャンパスや高学歴の人をみると辛くなる。
東大生も国公立大生も有名私生もみんな一人の人間としてちゃんと接したいのに
「ああ、この人とにかく偉い人なんだな。」とこわがり心を痛める。
ばかだなあ、自分。